クリストのオリジナル作品、版画など約20点をご覧いただきます。
■クリスト Christo (1935~ )
ブルガリア生まれのクリスト(1935~ )は、本名はフリスト・ヴラディミロフ・ヤヴァシェフ Христо Явашев, Christo Vladimirov Java?ev(Javacheff)。夫人であるフランスのジャンヌ=クロード(Jeanne-Claude Denat de Guillebon、1935年モロッコ生まれ)とともに「Christo and Jeanne-Claude クリスト&ジャンヌ=クロード」の名で活動している。二人が美術活動として何をやっているかというと、「梱包」である。
瓶や椅子などの日用品を「梱包」することから始まり、巨大なモニュメント、はては建物をそっくり、自然そのものや公園までをすっぽりと布で梱包してしまった。実現までの長い時間、膨大な人手と費用、にもかかわらず「梱包」するやそれは短時間で撤去され、後には記憶とプロジェクトに関するドローイングや版画作品のみが残される。二人は作品実現までの社会的、政治的な交渉、経済的な問題、プロジェクトに関わった人々との交流などの全行程が自らの作品であるとみなしています。
◆ギャラリートークのご案内
柳正彦が語る
<プロジェクトとその記録、クリストとジャンヌ=クロードの隠れたライフワーク>
日時: 2017年9月2日(土)16時~
長年クリストとジャンヌ=クロードのスタッフをつとめてきた柳さんが、世界各地で実現された大規模なプロジェクトを紹介しながら、短期間しか存在しない作品を、アーティスト自身がいかに記録に纏めていったかを、参考映像を交えて語ります。
*要予約/参加費1,000円
必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申し込みください。
E-mail: info@tokinowasuremono.com
どうぞお早めにお申し込みください。
定員になり次第、締め切らせていただきます。
■柳 正彦(やなぎ まさひこ)
東京都出身。大学卒業後、1981年よりニューヨーク在住。ニュー・スクール・フォー・ソシアル・リサーチ大学院修士課程終了。在学中より、美術・デザイン関係誌への執筆、展覧会企画、コーディネートを行う。1980年代中頃から、クリストとジャンヌ=クロードのスタッフとして「アンブレラ」「包まれたライヒスターク」「ゲート」「オーバー・ザ・リバー」「マスタバ」の準備、実現に深くかかわっている。また二人の日本での展覧会、講演会のコーディネート、メディア対応の窓口も勤めている。
昨年秋、水戸芸術館で開催された「クリストとジャンヌ=クロード アンブレラ 日本=アメリカ合衆国 1984-91」も柳さんがスタッフとして尽力されました。
クリスト Christo
"Wrapped Vespa, Project, 1963-64"
2009年
デジタル・ピグメント・プリントと紙のコラージュ
31.0×31.0cm
Ed.200
Signed
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