マルセル・デュシャン Marcel DUCHAMP 《大ガラス》 1967年 アクリルケース 43.3×27.7×7.1cm Ed.150 版元による限定番号入り マルセル・デュシャンと著者の自筆サインあり ◆『大ガラスと関連作品』は全2巻よりなるマルセル・デュシャン(1887-1968)の版画集です。 第1巻「大ガラス」・第2巻「恋人たち」からなり、それぞれ9点のオリジナル銅版画が挿入されています。デュシャンが最後に手がけた版画集として重要であるばかりでなく、有名な「大ガラス」と、20年余りをかけて密かに制作を続け、死後に発表された問題作「遺作」をほのめかしている点で注目すべき作品となっています。 ご紹介するのは、その第1巻で、1967年に刊行されました。 「大ガラス」の作品の部分7点(「花嫁」「高所の掲示」「9つの雄の鋳型」「濾過器」「眼科医の証人」「水車」「チョコレート粉砕器」)と全体図(「大ガラス」「完成された大ガラス」)2点の計9点のエッチング(Cat. 382-390)と、デュシャンのメモ書きの忠実な複製144点とその英訳が併載されたテキストからなっています。 「大ガラス」とは、デュシャンが1912年から10年の年数をかけて、実際に大きなガラスを支持体として制作した《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》の略称です。未完のまま放棄され、その後搬送中にガラスが破損。しかし版画集では作品の各部分の他に《完成された『大ガラス』》が含まれています。 ケースがアクリルによるオブジェになっており、オリジナル銅版画はハンドメイドの紙で(一枚一枚に本のタイトルの透かしが入っている)、限定150部、版元による限定番号が手書きでかかれていて、マルセル・デュシャンと著者の自筆サインがされています。 |
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