ここから熊本へ〜地震被災者支援展
会期=2016年6月14日[火]―6月25日[土] 12:00-19:00 ※日・月・祝日休廊


ときの忘れものは、今まで<中村哲医師とペシャワール会を支援するチャリティ・オークション>、<東日本大震災復興支援>、<NYジャパン・ソサエティのベネフィット・オークション>の折に作家とお客様の協力を得て、ささやかな支援を続けてきました。
不幸にも戦乱や自然災害に巻き込まれた人々に、私たちが出来ることはそう多くはありませんが、少しでもお役にたてたらと、今回も私たちのコレクションを提供し、頒布します。
従来と同様、皆さんにお買い上げいただいた売上金は全額を義援金として送金します。

現代版画を中心に100点を出品し、@8,000円にて頒布します。
売上金は全額を被災地に送金します。


<ここから熊本へ〜地震被災者支援展出品リスト>  ※クリックすると拡大します。

・出品予定:靉嘔、粟津潔、池田龍雄、石山修武、出水徹、磯崎新、一原有徳、井上厚、井上公三、宇佐美圭司、瑛九、大矢雅章、大橋成行、小田襄、小野忠重、オノサト・トシノブ、小山松隆、彼末宏、亀山知英、北川民次、北郷悟、木原いずみ、木村茂、木村繁之、木村利三郎、駒井哲郎、黒崎彰、佐藤妙子、重田良一、菅井汲、鈴木良治、高橋秀、高柳裕、竹田鎮三郎、辰野登恵子、谷川晃一、田村文雄、丹阿弥丹波子、利根山光人、殿敷侃、富田有紀子、戸村茂樹、中川るな、中林忠良、中村ちとせ、永畑風人、野口真弓、野田哲也、野中光正、野見山暁治、馬場檮男、林孝彦、原陽子、平垣内清、日和崎尊夫、深沢史朗、福岡奉彦、筆塚稔尚、舟越保武、堀内正和、水口かよ子、箕輪千絵子、宮嶋結香、宮脇愛子、元永定正、横尾忠則、横田稔、吉田亜世美、吉田勝彦、吉原英雄、渡辺達正、アンディ・ウォーホル、マルク・シャガール、ラブルール、ジョアン・ミロ、他
・作品はときの忘れもので通常10,000円〜50,000円で販売しているものです。
・会期中のみ特別価格8,000円で頒布します。
・点数が多いのでほとんどはシート(及びマット付)のみの展示とします。
額装をご希望の方は、送料とともに別途実費をいただきます。
・ときの忘れものではなじみの薄い作家の作品も多数出品しますが、これは趣旨に賛同してくれた友人の画商さんが協力してくれたからです。
・出品作品の概要は6月10日を目途にホームページ及びこのブログで発表します。
・作品のお申込み予約(=義援金)は、画廊に直接いらしていただくか、メールやFAXでも受けつけます。
・おそらく一部の作品に関してはお申込みが重複すると思います。会期前日(6月13日)までの複数のお申込みについては抽選とします。被災地支援の趣旨をご理解いただき、抽選に外れた場合でも、他の作品を購入していただきたく、心よりお願いいたします。
・初日(6月14日)以降は先着順としますが、お支払い(現金、銀行振り込み)の確認をもって予約完了とします。

※作品の送付をご希望の方は、梱包送料として一律1,000円をご負担ください(8,000+1,000円=9,000円となります)。複数お買い上げいただく場合も、送料は1,000円で結構です。
今回の地震の被災者のみなさんを応援するために、ご協力をお願いします。



■2016年7月23日追記

先月皆様にご協力いただいた「ここから熊本へ〜地震被災者支援展」では、画廊コレクションより100点を出品し、特別価格8,000で頒布しました。
売上げ金は総額634,500円となり、全額を被災地に送金しました。

送金先については、以下のような基準で、各方面に相談いたしました。
1)なるべく直接現金をお送りし、直ぐにお役に立って欲しい。
2)自治体など公的機関ではなく、支援が届きにくい民間の団体、個人を対象にしたい。
3)画廊のコレクションを提供して集まったお金なので、被害を受けた文化財的なものも対象にしたい。

熟慮の結果、一番被害の大きかった益城町でお年よりや子供たちのケアに尽力されている木山キリスト教会に400,000円を、
熊本市の城下町の風情を残す唐人町で被災した大正初期に建てられた築100年の商家(カフェアンドギャラリーなどが入居、一時は解体も検討された)の西村家の復興資金に234,500円を、それぞれ送金いたしました。

木山キリスト教会(益城町 惣領地区)に400,000円送金
40年ほど前に、藤本聖子牧師により、益城町木山地区での開拓伝道がはじまり、現在は惣領地区にて10年ほど前に建てた教会で活動されています。
被災時は周辺の建物が倒壊する中、唯一無事に残ったため、全国から駆けつけたボランティアの方々の拠点となり、救援物資やボランティアのハブ施設として活躍しました。
避難所に避難できない高齢者への巡回支援や、遊び場のない子どもたちを預かるなど、また炊き出しを行ったりコンサートなどを開催し、地域に密着した活動を行なっていらっしゃいます。
藤本牧師はご高齢のため、震災後は小田真由美牧師が跡を継いでいます。
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●西村家(熊本市 唐人町)に234,500円送金
熊本の城下町のふぜいを残す唐人町には、江戸末期から大正期に建てられた町家が並び、カフェやレストランなどに活用されています。震災では大きな被害をうけ、解体が始まった家もあります。
西村家は熊本市重要景観建築物に指定された、大正初期に建てられた築100年の商家です。燃料を扱っていたため、両側にレンガ壁を立て、道路側は店舗と倉庫、奥が母屋になっています。
震災前は<熊本まちなみトラスト>などの協力で、店舗部分を「器季家(キキヤ)」というカフェアンドギャラリーが利用し、奥の母屋ではオーナーの西村正代さん(現在は八代に避難されています)が暮らしていました。
震災後は一時解体も検討されましたが、熊本に1軒の貴重な建物ということで修復作業が始まりました。大学の先生などが調査してくれたものの、公的な資金援助はわずかで、大半は自己資金で修復するとのことなので、ときの忘れものからの義捐金が少しでもお役に立てたらと思っています。

以上ご報告するとともに、ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。



展示風景


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